吉井監督も絶賛の“陰のMVP” とにかくうるさい大下誠一郎にはロッテに染まらず“つっぱり”続けてもらいたい

シーズン最終盤までオリックスと優勝争いを演じた2年前。さまざまな制限のかかったコロナ禍の球場で、ぼくらは“生音”オンリーで観るプロ野球の新たな楽しみ方と一緒に、大下誠一郎のやかましさをまざまざと知った。

 21年9月7日の敵地・神戸では、“特例2021”の代替選手としてこの日昇格してきたばかりの彼に代打ホームラン&サヨナラ打を打たれて首位陥落。最大の山場となった同月28日からのホーム3連戦に至っては、彼自身の出場は一度もなかったにもかかわらず、SNSのタイムラインが試合開始前から「大下うるさい」であふれかえるほどの存在感を発揮した。

「1勝でもすればマジック点灯」という断然ロッテ有利の状況で喫した、痛すぎるよもやの3連敗。優勝がどちらに転んでもおかしくはなかったあの局面でオリックスとロッテの運命を分けたのは、采配や戦術・戦略以前の問題として、「大下の有無」だった気さえしたものだ。

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