『ふれる。』長井龍雪監督が地元映画祭で語ったアニメ産業の現状とこれから

いまや市場規模は過去最高の3.5兆円! 今年も、劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』がいち早く興収100億円を突破するなど、その活況ぶりは、数あるコンテンツ産業のなかでも、やはりアニメが群を抜く。だが、そんな活況の裏側では「腕のいいアニメーターは数多いが、個性豊かな作家があまり育っていない」と構造的な偏りを指摘する声もチラホラ。“本当の意味での地方創生”を標榜してこの3月に開催された『第3回 新潟国際アニメーション映画祭』でも、「産業としてのアニメと作家性の両立」は、多くの識者からも“今後の課題”として聞かれていた。

そこで今回は、同映画祭に地元出身のクリエイターとして招かれた長井龍雪監督のインタビューを、最新作『ふれる。』のDVD&Blu-ray発売に合わせて初出し。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』以降、オリジナルの長編作品も数多く手がける気鋭の作家に、業界が抱える構造的な問題と、すでに始まっている“東京一極集中”解消に向けた動きについてうかがった。


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