あの大ヒット漫画のモデルなった"リアル・ウシジマくん"見参!! ドラマ・映画にもなった大ヒット漫画『闇金ウシジマくん』(『ビックコミックスピリッツ』連載)の主人公・丑嶋馨のモデルとなった人物が、このほど10年の沈黙を破って、初の単行本を上梓した。彼にとっての"闇金"という仕事とは果たして何か。本名はもちろん、自身の素性をほとんど明かすことのない謎めく男トキタセイジ氏の素顔に迫る──!! 「人助けとまでは言わないけど俺たちの存在に救われてるやつもかなりの数はいるんだよ」 ──著書を拝読すると、町工場のオヤジやフリーター、風俗嬢から、警察官やヤクザまで、多種多様なタイプの"客"が出てきます。彼らと接するうえで、ご自身のポリシーみたいなものはありましたか? 「まぁ、世間じゃ決してよくは思われてないだろうけど、高利貸しだって立派な客商売だからね。ポリシーなんて言うと大げさだけど、客の一人ひとりと誠心誠意向きあうっていうのは常に意識はしてたよね」 ──当時でもすでに主流だった振込式ではなく、あえて店舗を構えられたのもそうした理由から? 「そうだね。電話1本でやろうと思えば簡単にできたし、そのほうがリスクは少なかったろうけど、自分の財布から金を貸す以上は、やっぱりその相手がどういうやつかを知っておきたいってのはあったから。 それに、会って話せば、いくらまでなら貸して大丈夫かとか、そういう細かいところも見えてくるし、客から『今月は厳しい』って言われれば、融通だって利かせてやれる。客のほうにしたって、どのみち高利からしか借りられないなら、より親身になってくれるやつのところで借りたいと思うのは当然だしね」 ──法定金利よりはべらぼうに高いけど、そこらの銀行よりフォローはきめ細やかだったと。 「いまじゃ月に1割なんてのもザラにあるみたいだけど、当時はいわゆる"トサン"(10日で3割)が最低ライン。普通の人が聞いたら、そりゃ、『闇金はとんでもない!』と思うよね。けど、俺自身は、あと出しジャンケンみたいなことは絶対しなかったし、『暴利ですよ』ってことに納得したやつにしか貸してない。なんなら借りずに済むにはどうしたらいいかってことまで、アドバイスをしたりもしてたしね(笑)
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